2018年改正食品衛生法が公布!HACCP義務化の時期はいつ?
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改正食品衛生法が2018年6月13日(水)に公布されました。
本記事では、まず多くの飲食業者が関心を持っているであろう、改正食品衛生法で義務化されたHACCPに関する条文の紹介を行います。
次に、いつから施行され、いつからHACCPが義務化されるのか、施行・義務化の時期について解説します。
【追記】2019年10月9日に食品衛生法の施行期日が公表されました。
飲食店におけるHACCP義務化の条文はどこ?
改正食品衛生法では、食品関係事業者へのHACCP義務化が話題になっていますが、どの条文か分からないという声も聞きます。
改正食品衛生法第50条の2
厚生労働大臣は、営業(略)の施設の衛生的な管理その他公衆衛生上必要な措置(以下この条において「公衆衛生上必要な措置」という。)について、厚生労働省令で、次に掲げる事項に関する基準を定めるものとする。一 施設の内外の清潔保持、ねずみ及び昆虫の駆除その他一般的な衛生管理に関すること。
二 食品衛生上の危害の発生を防止するために特に重要な工程を管理するための取組(小規模な営業者(略)その他政令で定める営業者にあつては、その取扱う食品の特性に応じた取組)に関すること。第2項 営業者は、前項の規定により定められた基準に従い、厚生労働省令で定めるところにより公衆衛生上必要な措置を定め、これを遵守しなければならない。
条文中に「食品衛生上の危害の発生を防止するために特に重要な工程を管理するための取組」とあるのが、HACCP(基準A:Cedexのガイドラインで示されたHACCP)のことです。大規模な食品メーカーやと畜場が対象に挙げられます。
カッコ内の「取扱う食品の特性に応じた取組」は、基準B(HACCPの考え方に基づく衛生管理)を指します。小規模事業者や多種類の食品を扱う事業者等が対象となる見込みです。
なお、1号の「一般衛生管理に関する」基準は、従来は都道府県ごとに定められていましたが、全国統一の基準に変わることとなりました(都道府県ごとに基準を追加することは可能)。
改正食品衛生法の施行日はいつ?
改正食品衛生法は、2020年6月1日に施行されます。
ただし、一般衛生管理基準やHACCP義務化については、1年間の猶予期間が設けられ、2021年6月1日に完全に義務化されます。
したがって、食品関係事業者は2021年5月末までにHACCPを導入しなければなりません。
食品衛生法等の一部を改正する法律の施行期日は令和2年6月1日とし、同法附則第1条第3号に掲げる規定の施行期日は令和3年6月1日とする
改正食品衛生法への対応は行政書士へ
「義務化までまだ1年以上あるから……」と思っていると、あっという間に期限が来てしまいます。
HACCPの導入は、経営改善や従業員教育の向上、利益アップのきっかけにすることもできます。
HACCP導入を嫌々やるか、進んでやるかによって結果は明らかに変わってくることでしょう。
当事務所では食品衛生法の専門家である行政書士が、小規模事業者のHACCPプラン作成や契約書の見直し等のサポートを取り扱っております。今からでも施行後に向けて準備できることがありますので、先んじて対応したいという方はお早めにご相談ください。
【松葉会計事務所・松葉行政書士事務所】
担当行政書士:松葉 紀人(まつば のりひと)
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